2011年5月2日月曜日

ウチュウノコトワリ

ガラス(ホットワーク)のジャンルの中で1番メジャーなものはやはり「うつわ」。
うつわは基本的には回転体のものが多く、陶芸でもろくろを使って成形したり、木工でも旋盤を使いますよね。
機械部品(ボルト、ベアリング等)、洗濯機、タイヤなんかもそうですし、
果ては、地球だってそうです。

大げさですが、
この宇宙にあるもののほとんどが回転体で出来ている訳です。

なんせそれが物体として安定するわけです。

ものを作るにあたって、回転体ではないものは人に良い意味でも悪い意味でも「不安定感」を与え、回転体のものは「安定感」を与えると思います。

吹きガラスの工芸において、この回転体から抜け出す事は難しく
また抜け出す必要があるのかが

せめぎ合います。


いや、かなり。


なぜって、吹くと言う過程では当然の如く

吹き竿にガラスを巻く=回転させる

これが最初の動作になるからです。
まあここではその事について触れると長くなるので次の機会に。


さて、

竿先にガラスを巻き取り、液体状のガラスが重力で落下しないようにゆっくりとまわし続ける。

この状態でガラスは擬似的に無重力状態になり、よくスペースシャトルの映像なんかでみる液体が球体になろうとするのと同じ現象がおこります。

さらにまわす力を強めると遠心力がかかるわけです。

さらに息を入れて吹き上げたものに遠心力を加えると...................





こ〜んなんなったりします。



皿は遠心力の日活スターですね。

こんだけまわるのは村主章枝ハイパーミニモーターぐらいです。




ガラスを吹いた事が無い人も吹いてる人も今宵は、



ガラスの器で宇宙とひとつになりましょう。笑

酒も肴もうまくなるかも(^_^)

良いゴールデンウィークを。